【できる】
だけじゃ意味がない。
【している】
の最初の一歩を
Stability & Mobility
在宅への思い
「なぜ?在宅特化型の自費リハビリ」を作ったか。謎に思う人も多いでしょう。
・店舗型の方が、色んな機械がありそう。
・行くまでにも楽しみがある
・整骨院にもパーソナルトレーニングはある
様々な理由で店舗型の自費リハビリが選ばれる事が多いです。
そんな私も実は「店舗型自費リハビリ施設を作ろう」と思っていました。
店舗型の自費リハビリのメリットも沢山しっていますし、「もっと世の中に素晴らしいインフォーマルサービスとして広がってほしいな」とすら思っています。
ただ、私は回復期という入院してリハビリテーションを提供する部署に勤めていました。
入院中の患者さんが自宅へ安心して退院できるように、「麻痺の改善」「バランスの改善」「各身体機能の改善」など、身体機能面が大枠をしめたリハビリテーションをしていました。勿論、「洗濯物を干す練習」や「患者さんのしたい動きの獲得」をリハビリテーション室にて行い、退院間近になると家庭訪問を実施し、「改めて、退院に向けた最終調整」も念入りに行ってきました。
そして、回復期を経て、訪問看護と訪問リハビリテーションの「在宅でのリハビリ」に携わるようになりました。
すると、思ってもみない事が判明しました。
【入院中はできていたが、家に帰ってからは何故かできない】
という患者さんが多くいらっしゃいました。
患者さんの多くは、
「自主訓練も練習したし、何なら、パンフレットにして自主訓練の内容ももらっている。自宅内での【動き】を想定してリハビリをしてきたと。」
私も回復期にいる時はそうでした。
ただ、問題は
・実際の家での環境で自主訓練を定着させていない。
・リハビリ室と自宅内では大きく環境が違う
・【できる】動きだけが増えたとしても、【している】動きにはつながっていない。
という大きな問題がありました。
そこで、その大きな問題に対して、
・【できる】動きや麻痺の改善、身体機能の改善を自宅環境の中でも諦めずに介入する。
・【できる】から【している】に変えていくための自宅環境をフルに活用した自主訓練の提案と定着
・同居している家族さんへの自主訓練の協力依頼とそのやり方の伝達
を行いました。
すると、【できる】動きから【している】動きへ変わっていく流れを多くの患者さんから学ぶことができました。
しかし、まだ問題は解決しませんでした。
多くの患者さんから寄せられた声として、
・リハビリの回数制限があるから、もっとリハビリしたくてもできない。
・自費リハビリ施設に通いたいが、日中は他のサービスで忙しいし、遠いし、営業時間内に通えない。
・通えたとしても往復でかなりの時間と交通費がかかる。
その悩みを解決したい。
在宅に特化した隙間時間でできる、より効果的なリハビリを提供したい
それを提供できる自費リハビリを作ろう。
そう思い、活動を始めました。
First Stepの名前の由来

何においても最初の一歩というのは、肝心であり、中々踏み出せません。
私は自費リハビリを開始するに当たっては、学生の頃からの夢であり、知識や技術の習得を含め、約10年近くの準備をしてきました。初めの一歩を踏み出すために、莫大な時間を費やしてきた過去があります。
リハビリに関しても、次のレベルへ一歩踏み出すのが難しいのもそうではないでしょうか?
皆様お馴染みの歩きにおける【歩き始め】も非常に難しい方を多く経験します。
また、歩き始めは一見いいように見えて、実は歩き始めの時点で失敗しており、その後の2-3歩以降の歩きに悪影響を及ぼしている事は少なくありません。
【人の歩行】における研究では、すごく簡潔に述べますと、一歩目は大脳皮質といった脳がコントロールしていると言われています。2-3歩目以降はどちらかというと脊髄によるコントロールであり、路面状況や躓き等に対応するべく小脳が働くとい言われており、1歩目はその後の歩行よりも複雑な神経メカニズムが働くため、脳の神経活動的にも人の体の物理学的にも難易度が高いと言えます。
そのため、リハビリの継続や更なる【できる】を増やして【している】に繋げていきたい。
利用者の方の一歩踏み出す勇気を手助けしたい
と思い、名前を付けました。